石破茂首相(自民党総裁)は14日の参院予算委員会で、当選1回の自民党衆院議員15人に10万円の商品券を渡した問題について、「政治に対する疑念を生ぜしめたことを心から申し訳なく思っている」と陳謝した。「法的には問題ない」と重ねて強調したが、与野党から批判が相次いでおり、政権の土台は大きく揺らいでいる。
首相の商品券配布問題は、13日夜に朝日新聞などが報道。首相は同日深夜、首相公邸で急きょ記者団に説明し、3日に新人議員15人へ商品券を渡した事実を認めた。政府関係者や議員によると、14日までに全員が返却したという。
14日の参院予算委で、自民党の山下雄平氏が「国民の感覚とずれてしまったのではないか」と指摘すると、首相は「感覚が失われているとすれば、猛省しなければならない」と語った。
一方、昨年10月の首相就任…